Ich verliebte mich in Sie.

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番外編◆赤い髪

女の子扱いされるのがイヤだった私は、移住前に髪を切った。
だけど、短く短くしてしまうのも、本当はイヤだった。



赤い髪





ガルデルさんと結婚した翌年、ティルグ員に選ばれた。
念願のティルグ員だけれど、帽子を被るには頭の後ろにあるお団子が邪魔。

「髪型変えてイメチェンしたら良いじゃない」

ロカールに勧められて理容キットを買って帰った。
鏡に映る自分を見て思う。

「髪、伸びたなぁ…」
移住当初は肩に付くか付かないか位だった髪が今は鎖骨の下まで来ている。
選択肢は二つ。
切るか、結ぶか。
結んでも長いと試合の邪魔になったりするだろうか?
だったらいっそ切ってしまっても良いかもしれない。

「ただいま」
「あ、おかえりなさい」
「髪、切るのかい?」

私の手元にある理容キットを手に取りながら、帰宅したガルデルさんが尋ねる。

「今の髪型だとティルグ帽被れないから、切っちゃおうかなって」
「もったいない」
「…え?」
「キミの綺麗な赤い髪、僕は好きだよ。髪なら僕が結わえてあげる」

ガルデルさんは私の後ろに回ると、手馴れた様子で髪を結っていく。

「はい、できたよ」
「ありがとう…これ…」

みつあみにされた髪の先に黄色いリボンが巻かれていた。
驚いてガルデルさんの方を振り返れば、
私の大好きなアイスブルーの瞳が楽しそうに微笑んでいる。

「一日早いけど、誕生日プレゼント。明日は出産で大変だろうからね」
「ありがとう、嬉しい」

ガルデルさんは私をそっと抱きしめた。





翌日生まれた息子は、赤髪でも茶髪でもない黒髪だった。
たぶんお婆様からの隔世遺伝。
だけどガルデルさんみたいにやわらかい髪だった。
その翌年に生まれた二人目の息子は私と同じ赤い髪。
私はガルデルさんと同じ茶髪が良かったけど、
ガルデルさんが嬉しそうだったからすぐにどうでも良くなった。


結婚五年目。
私の赤い髪は腰の辺りまで伸びている。
もう、短くする必要はない。



アナタが好きだといってくれたから、また髪を伸ばそうと思えたの。



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