Ich verliebte mich in Sie.

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最終話 永久に

 長い、長い夢を見ていた。
 あれは、そう。キミと出会った頃の。



永久に





僕が夢から目が覚めると、隣に居たはずのぬくもりがない。
シーツに触れればまだほのかに温かい。
キッチンの方から聞こえてくる楽しげな声。
僕はゆっくりと起き上がり、落ちてきていた前髪をかき上げて、キッチンへと向かった。
そこに居たのは僕の愛する人。

「まったく、今日予定日だっていうのに、キミは朝から何をしているんだい?」
「あ、ガルデルさんおはよう」
「おはよう、リアベルちゃん」

僕の問になんて答えずに、笑顔で挨拶をするキミ。
つられて僕も笑顔になってしまうのだけど。
そんな彼女の肩を抱き寄せて、頬にキスをすればくすぐったそうに笑う。

「で、何をしていたのかな?」
「朝ごはんの準備」
「それくらい僕がやるのに。身体に障ったらどうするんだい?」
「大丈夫よ。もう二人目だし、それにガルデルさんが居るもの。平気よ」

あぁ、本当…敵わないなぁ。
大きくなったお腹をさすりながら微笑むキミ。
平気だなんて言っているけど本当は辛いくせに。
そうやって我慢するところなんて、昔から変わらないな。

「ママーお腹すいた~」
「はいはい、ご飯すぐできるからね」
「僕がやるから、リアベルちゃんは座ってて」
「でも…」
「座ってて、ね」

僕がそう微笑むと、彼女は苦笑しながらも僕に従った。
あとやることといっても、彼女が作った朝食を皿に盛って、運ぶだけなのだけれど。

「ねぇ、ママ。赤ちゃんまだ~?」
「もうすぐよ」
「早く生まれないかな~」
「どうして?」
「一緒に遊びたいから」

昨年生まれた長男のベルデは、兄になるからか、一番そわそわしている。

「さ、ご飯たべようか」

僕は料理の皿を並べて席に着いた。



慣れた、と思っていたけど、やっぱり大きくなったお腹は重たいし動くのは辛かった。
だけど、ベッドに横になって、もうすぐ愛しい我が子に会えるのだと思うと、
嬉しくて身体の辛さなんて気にならない。
それに、大好きなあの人が今はそばに居てくれる。私は一人じゃない。

移住したばかりの頃、家に一人ぼっちで、寂しくて。
だけど夢を叶えたくて、家族も故郷も捨てて移住したから、戻るわけにもいかなかった。
そんな時に出会ったアナタ。
そばに居てくれて、私と人生を歩んでくれて、可愛い息子を二人も授けてくれた。

「リアベルちゃん、出産大変だったね」
「うん。大丈夫。ガルデルさん、ありがとう」

愛しい人がそばに居てくれる。すごく嬉しくて、思わず涙がこぼれた。
そんな私の頬に触れて、優しく涙をぬぐってくれる。
甘えたくなって手を伸ばせば、私の体を起こして抱きしめてくれた。

「今日は、甘えんぼさんだね」
「うん…。あのね、ガルデルさん」
「なんだい?」

私から初めてガルデルさんにキスをした。



アナタに恋をしたのがいつだったのか、今ではもうわからない。
気づいたら好きで、触れたくて、触れて欲しくて。

恋に落ちたのは一瞬だった。たぶんキミを一目見たときから好きになった。
好きだと気づいたのは遅かったけど、キミを手に入れたくなった。


アナタを―――
キミを――――

『愛してる』

―――永久に…。




End.

ベルデとアデル
長男:ベルデ  次男:アデル
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